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2014年2月10日月曜日

カンボジアで偽薬とニセ化粧品摘発。JICAの支援のあるべき形とは

去年の末。TVで放映されたニュースです。
 
フランス大使館から指摘を受けて、カンボジア保健省がベトナム人がカンボジアで一軒家を借り、そこでフランス製のヘアカラーや化粧品、医薬品までも偽物を作っていたそうな。
回収されたのは4トン分になるとか。
 
そもそも、フランス政府に指摘されるまで気が付かなかった保健省もすごい。
本当に、たくさんの種類だそうで・・・・。
 
これを機に、保健省は印刷会社にパッケージの印刷の依頼が来た場合、販売許可書を確認するように指示したそうだが・・・それもどこまで浸透することやら。
印刷会社もちゃんとオフィスを構えているところから、道端でにわか店舗でやってるところまでピンキリだ。
 
そもそも、原料価格の相場や製造工程の経費などを考えたら、「そんな安値で作れるわけがない」というのは想像つくのだが、いかんせん、製造業の知識に乏しいカンボジアの薬剤師。
きっとどうやって見つけていいのかわからないのだろう。
 
やはり基礎教育としての化学、物理を知らないと、薬学特に薬剤学は理解しにくい。
しかし、こっちの大学のカリキュラムで薬剤学についてはどこまで教えているのか見当がつかないくらい、カンボジアの薬剤師と話は通じない。
 
普通に考えて・・・1ドルで小売りされているヘアカラー。
0.8~0.7ドルで仕入れていると考えても・・・
製造業から仕入れへは大体0.4~0.5ドルといったところだろう。
箱、箱の印刷、ヘアカラー薬剤のボトル、輸送コスト・・・もろもろ考えたら、一体薬剤そのものは原価いくらで製造したのか。容易に想像がつくはずだ。
 
化学と経済学の知識の無さが、こういうところに現れているような気がする。
JICAが薬事関連の支援を本格的にするらしい。
 
相手国からの支援内容をそのまま鵜呑みにするのではなく、日本だからこそわかる、「いったい何が不足しているか」という課題の抽出をしっかりして相手国の行政に対して明確にしめしてあげることもとっても重要だと思う今日この頃。
 
 

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