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2014年2月5日水曜日

車道の高さ制限

昨夜の仕事からの帰り道のこと・・・・

帰りはいつもプノンペンの空港と中心街を結ぶロシア通りを通る。
この道は片道2車線の比較的広い道で、TOYOTAやMAZDAなどの日本車のshopも並ぶメイン道路だ。

カンボジアは日本よりバイクの数が格段に多く、四方八方からバイクがくるので、運転中は常にバイクに気を付けている。

自宅の近くの信号のある交差点が少し見えてきた頃、ふっと目の前にコンテナ車が現れた。
というか、道の内側の車線に停まっていたのだ。
カンボジアなので、もちろんハザードランプを出すなどという芸当もなく、ぬおぉ~っと停まっていたのだ。

「事故かな?」と思い、内側の車線から外側の車線へバイクに気を付けながら移動・・・
無事にそのコンテナ車をやり過ごしたのだが、どうにも事故の気配がない。
ただ、「停まっている」のだ。
と、運転手らしき人が携帯で話をしながら道路をうろうろしている。
そして、運転手らしきその人は上を見上げた。

なるほど。高さ制限だ。

大きな道なので、道の上にかかる大型看板も多く、ちょうどその下で運転手が電話をしながら看板を見上げているのだ。
看板に高さ制限の標識がある。
5.2m

あれ?十分じゃないのかな?
と思いきや!その5.2mの標識の下に今まだなかった「電線の束」が道を横断していたのだ!

カンボジアでは町を作っていく段階で、「計画」を立てない。
一応彼らの理論では「計画を立てて」いるのだが、それは目安であって、計画ではないのだ。
住居を何件たてるから、水や電気がどのくらい必要だろうから、電線をここからこう引こう・・・という計画ができないのだ。
だから、町ができて住民が増え始めるころにはしょっちゅう、断水や停電が起こる。
「人が増えたからだよ」とよく言うが、そもそも家を作ったら、どのくらい電力がいるか計算しておくべきだろう。
だのに、計算しないものだから、後から後から電力を増やす必要に迫られ、突拍子もないところに電線が延ばされることになるのだ。

5.2mの標識はあくまで「目安」になってしまい、それより低い位置に電線があるので、いったい何メートルのコンテナが通れるのかわからないのだ。

とにかくその停車していたコンテナと、電線を見上げて困り果てている運転手をやり過ごして、無事に帰宅。
交通事故でなかっただけよかったかなと思った一日でした。

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