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2018年2月8日木曜日

カンボジア人の子育てについて思うこと

 カンボジアに滞在する日本人の多くが感じているであろうと思われることが、カンボジア人女性の子育てのマナーである。
 カンボジアの大きな問題はあの内戦で国家規模で教育レベルや知識レベルがいったんゼロになったということである。そのため多くの国から「教育」支援が行われている。そして、それは「母親教育」「親教育」という観点からの支援が今必要だと考え、その支援に取り組んでいる団体もある。
 では、なぜ母親教育が必要なのか?
 それは、内戦で両親を失くした子供たちが大きくなって子供ができ、その子供が現在の「若い母親」なのだ。
 両親を失くした子供は親の役割や躾、子育ての基本やイロハを全く知らずに自己流で子供を育て、そうして育った子供たちが今親になっている。
 だから、カンボジアでは目を疑うような子供を扱う行動を見ることが多い。
 例えをあげると・・・

*レストランのテーブルに靴を履いたまま上りたがる子供をそのままにしている。或は家族中であやしている。
*テーブルの上に赤ちゃんを座らせた状態で、ご飯をみんなで食べ、赤ちゃんにご飯をあげている
*夜の10時なのに自分のそばで子守娘に赤ちゃんを預けたまま自分達は友人達と飲み食いをして騒いでいる。夫婦ともに。
*子守がいるのはまだましで、少し年上の姉や兄に下の子の面倒をみさせているケースもある。
*子供が店の周りを走りっているのを後ろから追いかけながらごはんを食べさせている。
*子供も座って食べてないから、子供が何をどのくらい食べたかを全く母親が把握できてない。
*食べたがるからと乳児にファーストフード
*人の食べているテーブルに走ってきて邪魔をする子供を放置

例を挙げたらきりがない。でも、「ちゃんと子供を躾ないといけないんじゃない?」とカンボジア人に聞くと、「今は可哀想だから。」とか、「まだ小さいから分からないだけだよ」とか、「お腹を空かせては可哀想だから」とかいう返事が返ってくる。

内戦の時の虐待という行為が、「子供を叱ったり、躾たりする行為」と違うことが分かっていないで怒れない母親、父親が多いように思う。祖父母の世代にも多いように感じるときもある。

「カンボジアの母親教育をしたい」という日本人に出会うことも時々ある。みんな思うことは同じなんだな~と感じる♪

内戦の影響はまだまだ続くということかな。


2018年1月14日日曜日

カンボジアの正月

あけましておめでとうございます!
カンボジア生活も8年。今年の秋で9年目に突入です。
ここ最近は日本で新年を迎えることが増えてきました。

カンボジアのお正月は3回あります。
1月1日のinternational new year
1月末の中国の旧正月
4月14日~15日ころのクメール暦の新年
です。

カンボジアには華僑の人達が多いので、旧正月はinternational new yearよりも重要ですが、やはりカンボジア人にとって大切なのはクメール暦の新年。

ですから、1月から2月~3月をすぎ4月までは、なんとなくだらだら~と新年ムードで過ぎていきます。
クメール正月の日のプノンペンは、昭和の日本の正月の様子によく似ていると思います。
田舎から働きに出てきている人たちはみんなお土産を手に田舎に帰り、プノンペンは人が減って殺風景になってしまいます。

ここ最近では日本人の間でも4月のクメール正月の情報が行き渡っているようで、カンボジア旅行はこの時期を避けて組み込まれていることも多いようですが、私がカンボジアに来た頃にはその情報がなく、「カンボジアに来たら正月休みだった」というケースもよく見かけました。
また、近年は事前に「いつからいつまでが正月休みですよ」という政府からの通知も前の年に決定され、カンボジアカレンダーの種類もずいぶん増え、手軽にカレンダーが手に入るようになってきました。

また文具店や印刷会社、ネット会社などが無料でカレンダーを顧客に配布するケースも増えてきて、「暦を知ってから仕事のスケジュールをたてる」のが随分楽になってきました。

カレンダーがfixされるようになって、便利になってきていますが、それでも4月まで「正月休みモード」がなんとなく続くカンボジアです。日本と同じペースで仕事をするのはなかなか難しいもんです♪
でも、それにめげずに、今年もがっつり日本―カンボジア行き来生活を頑張ります