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2015年3月3日火曜日

深夜の電話

昨日、旦那と二人で同時に目が覚めて・・・

「あれ?お前の電話が鳴ってるぞ」と・・

「え?そんなん鳴ってないよ?」と電話を確認するものの、やっぱり着信はない。

旦那の電話を見てみても怪しいところはない。でも確実に「ンン~~~」っていうマナーモード状態の電話の呼び出しが・・・。

実は旦那の電話は昨日の夜、急にSIMが壊れたらしく、ネットワークに繋がらない状態だった。
なのでそもそも「電話が鳴る」筈がない。

で、しばらくして音が消えて、空耳かな~っておもって二人で寝なおした。

旦那は朝早くでかけて、電話会社でSIMの交換をしてもらい「やれやれ」と。


すると・・・連絡があって、例のカンボジア人の友人が息を引き取ったと。
「昨夜の夜中に亡くなった」と。

「え????」と二人で顔を見合わせる・・・

旦那が

「実は朝になって電話を確認したら、知らない電話番号の着信があって。かけなおしても【使われていません】ってなるんだよ。でも、おかしいんだよね。電話番号の桁が一つ多いんだよね」って。

「え???」

「だよね~~」

「んだね~~」

何をうちの旦那に伝えたかったんだろう。

昨日「会いたがってる」という連絡が家族から来た時、ICUに入れるのが夕方の5時以降だから待てといわれ、朝に会いに行ける状態だったにもかかわらず、会いに行けなかった。
「なんで死にかけているのに5時までまたせるの?それまでに何か伝えたくても伝えられなくなるかもしれないやん」と私は怒り心頭!
結局、旦那が夕方5時に病院に行ったときにはすでに喋れない状態に。
一生懸命目に涙を浮かべてうなずいていたらしい。

人の死に対しての思いやりというか心遣いはないのか!と怒りまくってた。

旦那には「病院のルールだから仕方がないだろう」って。

いや~~でもさ~~。

カンボジアの病院には倫理的な感覚がないのか。
医者だけではない・・・医療食全般に言えることだ。

今日、旦那の水槽を買いに一人のカンボジア人男性がきた。
私が日本人の薬剤師だと知って、嬉しそうにこういうのだ。

「I have medical license. I work here」といって名刺を出してきた。
よくわからないが肩書はmanagerとなっている。
どうやらボランティア派遣の会社らしい。

心のなかで
「いったい何のmedical licenseなんだ?なんでそんなに偉そうで、なんでそんなに他の国の医療従事者と同じ立場になろうとするんだ?2週間そこらで取れるmedical license なんて先進国にはない。医療従事者というのは皆んな人の命に関わる仕事だという認識がある。お金を稼ぐため、裕福なNGOで仕事するための資格ではないのだ」と叫びまくった一瞬(笑)

カンボジアの医療事情の改善にはまだまだ遠い道のりだ。


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